真作保証
◆作者：暁烏敏◆作品：短歌二行書◆材質：紙本墨書(真筆作品)◆款記：「敏」◆内容：「山寸見て心するとく奈り尓け里/臍をたヽけは身尓しみにけり/釋氏のおうた」(山住みて心するどくなりにけり臍をたヽけば身にしみにけり〈釈氏の御歌〉)◆寸法：本紙129.4×28.6cm 総丈196.2×88.4cm◆付属品：無地箱(桐箱)◆状態：シミ汚れ箇所あり。折れ皺箇所あり。
【暁烏敏(あけがらす・はや)】明治10年〜昭和29年(1877−1954)石川県石川郡出城村(現・石川県白山市)真宗大谷派明達寺の暁烏依念の長男として生まれる。諱・恵祐、法名・彰敏、諡・香草院。4歳で父に死別し、明治26年(1893)京都大谷尋常中学に入学、生涯の師となる清沢満之に出遇い、真宗大学本科に進んで清沢らによる本山改革運動に参加。清沢のすすめで『歎異抄』に接し多大な影響を受ける。明治33年、清沢満之が主宰する浩々洞の開塾に佐々木月樵・多田鼎らとともに参加。自坊明達寺を継職。明治36年より浩々洞発行の雑誌『精神界』において「『歎異抄』を読む」を長期連載し、盛んに講演布教活動を行う。明治44年、恩寵主義の考えが異安心として非難されるが、大正3年(1914)「己れこそ悪魔なり」の覚醒を得て恩寵主義を打破、『更生の前後』(大正9年)を刊行し復権。昭和2年(1927)インド仏蹟巡拝および中近東欧州旅行を契機に日本精神賞揚に傾倒した。昭和26年、推されて真宗大谷派宗務総長に就任。昭和10年ごろより眼病を患い、晩年は失明状態だった。蒐集した仏教書をはじめとする古典籍の蔵書は金沢大学附属図書館暁烏文庫として遺る。
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