御存知！名ブルーズ・ロック・ギタリスト衝撃の登場！ Stevie Ray Vaughan & Double Trouble 大傑作1st「Texas Flood」  MFSL盤SACD未開封新品でございます。 未開封品でございますが、包装ビニールに一部破れがございます。  オーディオ・ファンには御馴染み Music Fidelity Sound Lab社のSACD盤でございます。現在主流のフラットマスタリング方式の先駆者でも知られる会社でございます。
 そもそもアナログにせよ、CDにせよ、何にせよ、マスターテープの音を如何に正確に再現するか？という事が一番の問題でございます。

近年オーディオ・ファン曰く、アナログレコードが一番マスターの音を上手く再現していたのではないか？との指摘もありアナログ・レコードが再評価され、
昔の名マスタリング・エンジニアが手掛けた当時発売のレコードが高値を呼ぶ近頃ではございます。

 この会社は先んじてそれに拘ってアナログ音の再現を独自のマスタリングを行ってきた感がございます。
 但し、このSACDにはスクラッチ音はございませんが.............


  内容は言わずもがな。

ラインナップは不動の名手揃い。
Stevie Ray Vaughan(G、Vo)、Tommy Shannon(B)、Chris Layton(Ds)となります。

プロデュースはバンド自身とRichard Mullen、総合プロデュース(制作管理.。創作は現場に任せるという感)はJohn Hammondとなります。

１９８２年１１月２２～２４日米国カリフォルニア州ロサンゼルス”Downtown Studios”(かのJackson Browne(！)所有の個人スタジオ)にて録音(翌年テキサス州オースティン”Riverside Sound”にて追加録音及び制作）となります。



ZZ TOP等とのセッション等々と様々な経緯を経て、地元テキサス州にて頭角を現したStevie Ray Vaughan。


その後”Stevie Ray Vaughan & Double Trouble”を結成。地元テキサス州では人気を博していたものの契約は無く、忸怩たる思いをしていた所、
プロデューサー”Gerald Wexler”がかの”Montreux Jazz Festival”主催者”Claude Nobs”に彼らを推薦。無名ながらも出演が決定する事となります。

(後に正式に音源化為される程の)名演を繰り広げるものの、心無い音楽ファンからかなりのブーイングを受け、バンドは意気消沈。

されど彼らの名演を目撃したかのJackson Browneが翌日彼らを訪ね、自身所有の録音スタジオでの作品制作を提案。三日間の無料提供を申し出る事となります。


１１月２２～２４日に録音制作に勤しむ事となりますが、その際に同じく”Montreux Jazz Festival”の名演を目撃したかのDavid Bowieから連絡が入り、
当時の新作”Let's Dance”制作参加を依頼される事となります。


１９８３年１月に６曲参加となりますが、かなりの好評を博した模様。そしてその新作”Let's Dance”がリリース前から大ヒット間違いなし、とビジネス側が太鼓判を押す中、
(今作制作に関わる)”John Hammond”の推薦を受けかの”Epic Record”が前述の評判を鑑み、バンド側にアプローチ。
同年３月契約締結と相成ります。


前述の録音を基に音響的な手直し等々が施されるその中、David Bowieが新作”Let's Dance”の”Serious Moonlight Tour”に参加を依頼。

リハーサルに参加となりますが、金銭面の問題と自身の活動を優先したいStevie Ray Vaughanは降板を申し出る事となります。
(短期間制作とは言えどデビュー作に手応えを感じ、またバンドの活動がかなり評判になっていた事を鑑みた感)


リリースが６月と決まり本格的活動に乗り出す中、かのBryan Adamsの前座として登場。非常な好評をファンのみならず、メディアやミュージシャン界隈に博す事となります。


期待が高まる中、満を持してデビュー作が登場.............という経緯がございます..........................



さて今作。


高品質なブルーズ・ロック路線ではございますが、明らかにBritish Rock系のルーツ音楽曲解や応用の影響を強く受けたものでございます。 

また演奏の熱さはあれど、Blues特有の脂っこさや暑苦しさがない事がミソ。

Bluesの模倣からハード・ロック等々と多様化していった時代のBritish Rockを彷彿とさせそれをモダン・洗練化した感が有り、また当時は八十年代という楽曲の枠に強く縛られた時代。
その枠を超える演奏の面白さを強く加味しており、非常に興味深いもの。

後に反八十年代音楽として狼煙を上げる事になる”Thrush Metal”や”オルタナ／グランジ”が登場する事となりますが、それに加えてBlues等々のルーツ音楽の再評価が起きる事となります。

その先駆けという感もございます........................


 Stevie Ray Vaughanのギターワークは冴え渡っておりますが、Bluesの枠に収まらない技術や才能の多彩さ、正確さがミソ。

そして良い意味で演奏者のエゴが出たもの。

Bluesとしては正直反則技的な感覚がございますが、当時は米国を中心としたHR/HMブーム。
その中でハイテク・ギタリストが非常に持て囃される時代。

そこにリンクした感が有り、正直Blues受難とも言える時代ではございましたが、高い評価と商業的成功を収める事になった感がございます。


堅実とは言えどセンスの良いダブル・トラブルの演奏にも注目でございます...............................
  録音時代が時代だけにディジタル色が強く、(安普請制作とは言え)洗練された音造りが今となっては鼻に付くところがございますが(当時のエリック・クラプトンやジョニー・ウインターもそうですが.....)、ストラトの音色は抜群。

あまり色を加えていない自然な音色は非常な魅力でございます。


三日のみという制作期間という事が驚かされますが、余計な音を加えないライヴを意識した音造りを重視(予算の関係もあると思われますが........................)。
八十年代特有のディジタル音全盛の時代ではございますが、アナログ感の強い音造りとなっております。




リリース後はかなりの評判を呼びかの八十年代というBlues受難という時代に成功を収める事となります..............

異例といえるかの”Moody Blues”(！)の前座を務める等の活動を行いますが、評判は鰻登り。
バンドは意欲的に活動に勤しんでいく事となります..............................


されど、名声を博す前からStevie Ray Vaughanに付き纏っていた「ミュージシャン特有の私生活問題」が成功と反比例して徐々に悪化していく事となります.............................




現在は入手が困難の模様。この機会に是非。
  注：発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。